こんにちは。オプショナルアーツの山川です。前回の続きです。前回は色鮮やかな作品を3つご紹介しましたが、今回はどちらかというと落ち着いたトーンの作品を採り上げます。
造形学部日本画学科 パク ソンギョンさん
「WATER SPACE-存在」「WATER SPACE-破」
まずは、造形学部日本画学科 パク ソンギョンさんの「WATER SPACE-存在」。韓紙(からかみ)に岩絵具と水干絵具、墨、アクリル絵具で描かれているそうです。
遠目から見ただけではよくわかりませんが、近寄ってみると、そのマテリアル感が素晴らしいんです。
大学院造形研究科美術専攻油絵コース 小野有美子さん
油絵学科油絵専攻 植村遥さん
造形学部日本画学科 伊藤季里さん
パク ソンギョンさんはこの他に「WATER SPACE-破」という作品も出展していました。
基本的に同じ手法ですが、こちらはさらに大きい。幅5m40cm、高さ2m50cmもあります。そしてやっぱり、近寄って見たときのマテリアル感がいいんですよ。
大学院造形研究科美術専攻油絵コース 小野有美子さん
「光景Ⅰ」「光の行方Ⅰ」
次は、大学院造形研究科美術専攻油絵コース 小野有美子さんの「光景Ⅰ」です。
暗い室内の向こうから、鮮やかな外光が差し込んでいる。その光の強さ。全体的なトーンは暗めでありながら、光そのものをまるで物質であるかのように描き出している感じです。
小野有美子さんの作品は、他のものもこんな感じのトーンです。なお下の「光の行方Ⅰ」では、油絵コースの優秀賞を獲得しています。
油絵学科油絵専攻 植村遥さん
「風景」シリーズ
次は、油絵学科油絵専攻 植村遥さんの「風景」シリーズ。植村さんの作品は、昨年秋の武蔵美芸術祭でも「いいなあ」と感じていました。3作品一気に見ていきましょう。
造形学部日本画学科 伊藤季里さん
「未だ明日という閉ざされた暗闇を待つ」
それから、造形学部日本画学科 伊藤季里さんの「未だ明日という閉ざされた暗闇を待つ」。これはイグアナなのでしょうか。リアルで細かい書き込みがステキです。
いかがでしたでしょうか。このエントリー、まだ続きます。次回はインスタレーションと立体作品をいくつかご紹介します。