右側の作品に近寄ってみると、こんな感じです。
写真ではわかりにくいのですが、花の写真をプリントしたものを切り取って、それを重ねて貼り付けていったでコラージュアートです。額縁の部分も同じ手法で作られています。こりゃあ、楽しそうだな。
密照さんが声をかけて下さったので、「これは面白いですねえ」と言うと、「以前はもっと小さいものを、たくさん作っていたんです」とのこと。クリアファイルに収められた作品集を見せていただくと、中国語が記されたチラシなどで縁取りされた風景写真が、いくつかありました。以前広州に行ったときの写真や、現地で集めた紙を使って「旅の想い出」というテーマで作ったんだそうです。
他にもやはり花をモチーフにした小品群など。全体的なトーンは上の作品と同じような感じで、一貫しているなあと思いました。なんだか「手を通して何かが溢れているんじゃないか」って感じです。見ていてウキウキしますね。
それからもうひとつ「へええ」と思ったのが、作品の中で使われている花の写真が、実はぜんぶ造花なんだということです。「え、うそでしょ」と思って目を凝らしてみると、確かに造花独特の布目が見えている。生花ではなくて造花を使うというのも、ひとつのこだわりなんだそうです。そう言いながら密照さんは、作品の上辺を指さしながらさらに続けます。「この虫は本物なんです。以前展示していた作品に止まっていたんですが、造花の写真に虫がやってくるなんて、面白いと思って」。
作品作りを、楽しんでいますねえ。
せっかくなのでまたまた、作品とのツーショット写真です。
江古田ユニバースは2011年12月18日(日)までの開催です。
興味のある方はぜひ。
江古田ユニバースシリーズ、もう1エントリーあります。
江古田ユニバース 2011シリーズの最初のエントリーはこちらです。