引き続き東京五美大連合卒展から気になった作品を。
今回ご紹介するのは、武蔵野美術大学 油絵学科の山根葉月さんです。
山根さんの作品も、昨年の芸術祭で見かけた時から気になっていました。下の写真が芸術祭の時の作品なのですが、とにかくきのこ、きのこ。平面作品と立体作品を組み合わせた、きのこだらけの世界なんです。
今年1月に行われた武蔵美卒展では「フェアリーサークル」というタイトルで作品が展示されていました。
山根さんの作品展示は絵画と立体が組み合わせてあり、立体作品があちこちに配置されています。そのため全体像を写真でお見せするのが、とても難しい。上の写真も作品全体の断片を並べただけなので、全体の印象を伝えきることができません。
でも東京五美大連合卒展では、展示スペースの制約があるため、全体像を撮影することができました。タイトルは「廻り心地」です。ただ作者本人としては、このような制約は不本意なんだろうな。
とにかくきのこが美しい。モチーフにこれだけこだわる姿勢も面白い。
きのこというのは何か、人の心を揺さぶるチカラがあるのかもしれませんね。実際「きのこアート」なんて言葉もありますし、「きのこライター」という人もいる。面白いモチーフなんだろうな。
きのこも面白いけど、他のモチーフも面白いよ、ということで、次回もモチーフにこだわるアーティストをご紹介したいと思います。