今回は東神田のgallery αMで開催されている『絵画、それを愛と呼ぶことにしよう』vol.1、山田七菜子展を取り上げます。山田さんは1978年生まれの作家さんだということなのですが、その作品が広いギャラリー空間に、ところ狭しと展示されていました。その中から私が気になった作品をいくつかピックアップしてみます。
まあ理屈は置いておいて、作品をご覧あれ。
「一番大きくて美しい人」 2011年/油彩・キャンバス/91.7×117cm
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「大冒険」 2011年/油彩・綿布/97.5×163.5cm
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「海みずから泳ぐ海」 2012年/油彩・キャンバス/162.5×227.5cm
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「舟を漕ぐ手を止めて夕日を眺めている」 2012年/油彩・キャンバス/162.5×227.5cm
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「冬昼後刻」 2010年/油彩・綿布/110×175cm
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「ある夕暮れに“樹を描きなさい”と言われて描いた」 2011年/油彩・パネル/73×91cm
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「何のお話しているの?」 2011年/油彩・綿布/72.7×91cm
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「海」 2011年/油彩・キャンバス/97×130.5cm
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「祈りを探す人」 2012年/油彩・キャンバス/162×130.5cm
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「生まれたての革命の友達」 2012年/油彩・キャンバス/18×14cm
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いずれの作品も、色彩と油絵具のストロークが、ガツンときます。なんだかそれが、いい。筆で頬を張られている感じ。
多くを語る必要はないような気がする。実物を目の前にして、この感触を味わってみることをオススメします。
なお余談ですが、この会場の柱には鉛筆で詩が書き付けられています。絵のインパクトにやられてしまうと、見逃してしまうかもしれません。たとえばこんなの。
奥のテーブルには作品集のファイルと並んで、詩集ファイルも置いてありました。その中で個人的に気に入ったのはこれです。
いちばん短いんだけど、なんだか生きていることって、結局こういうことなんだよな、そんな気がしました。テンポもいいです。
このギャラリー展、5月19日(土)までやっています。ここでピックアップしたのはごく一部。たくさんの作品が展示されていて、それぞれガツンと迫ってきますので、ぜひ足を運んでみてください。